彼誰時サイダー

平凡な「私」(=杢保ハナエ)の生活記録の垂れ流し 大問3の物語文で出てくるようなキラキラした人生か、 もしくは大問4で出てくるような論説文を書く権威のある人間に憧れてはいるがなりたいとは思わない

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或いは君と火の車となっていたほうが、私にはもう少し幸せだったのかもしれない。

唐突に多額の金が欲しいと思った。
金が出来たら何をしよう、まずは旅をしに行こう 修学旅行のように行く面子や目的や集合時間や予算やそんなものが決まっている旅行、「旅に行く(=帰ってくることが前提である)」ものではなくてただの「旅」に、帰ってくるかも定かではないような思いついた時に飛び出して飽きたら帰ってくるような、そんな自由を極めた 旅 がしたいのだ
時間も金もたっぷりあるのだから、今から駅に向かって新幹線でも乗ってみよう 空港に行くのだ 空港に着いたら何のチラシやパンフレットも見ずに乗る便を決める 空きがなかったら待つ その間に気が変わるかも知れない なにせ私には時間も金もたっぷりあるのだから。(荷物は何も持っていかない 現地で買えば事足りるからだ)
飛行機の旅が終わったら宿を探そう、飛びきり高くて上等な宿を 気に入らなかったらすぐに変えよう 時間と金が私を強くする
宿を取り終わったら街に出て、全部の店が閉まるまで店という店をぶらぶら散策する 気に入ったものは全部買ってから試してみる 少しでも欲しいと思ったものにはなんの躊躇もしないで買う 買ってから使うかどうかを決めるのだ
やがて夜が更ける、旅先で迎える覚醒の夜だ 疲れているはずなのになかなか眠れない 私は誰かと喋りたいと思い、そこでやっと私は気づく
君とふたりで来たかったのだ と(部屋の外ではスズムシが鳴いている 今はただ秋なのだ 秋なのだ。)

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